「大学を創った人々」を取り上げる特設ページです。
日本や世界における大学の成り立ちやあり方について、関係する偉人にフォーカスを当てて解説します。
目次
第1回:「学問の自由」―カント(1724-1804)
哲学は学べない。学べるのは哲学することだけである。
イマヌエル カント(Immanuel Kant)
We cannot learn philosophy, but we can only learn to philosophize.
大学が「国家の利益のため」に腐敗していく中、「学問の自由」を訴えたカント…

第2回:「フンボルト大学創設」―フィヒテ(1762-1814)、シュライアマハー(1768-1834)
大学は最も重要な施設であり、人類が有する最も神聖なものである。
ヨハン・ゴットリープ・フィヒテ(Johann Gottlieb Fichte)
知の普遍性・総合性(Universality)こそ、大学(University)にその名を与えた。
フリードリヒ・ダニエル・エルンスト・シュライアマハー(Friedrich Daniel Ernst Schleiermacher)
フンボルト大学の創設に際し、カントの影響を受けた二人の先導者がそれぞれ大学論を展開する…

第3回:「学問による人格形成」―フンボルト(1767-1835)

ほんとうに真面目に努力することは、なかば到達したことと同じです。
カール・ヴィルヘルム・フォン・フンボルト(KarlWilhelm von Humboldt)
近代大学の出発は1810年、フンボルト理念に端を発すると考えられ…

第4回:「日本での大学の始まり」―森有礼(1847-1889)
人が結婚すれば、権利、義務が2人の間に生じて、両者平等である。2人の間の権利と義務とは、お互いに助け合い、保護し合う道をいう。すなわち夫は、扶助を妻に要求する権利を持つと同時に、妻を保護する義務がある。また妻は、保護を夫に要求する権利があり、また夫を扶助する義務がある。この理によらないで結婚するものは人間の結婚とはいえない。
森 有礼(Arinori Mori)
19世紀後半、日本において大学制度の設計図を作成したのは伊藤博文と森有礼…

第5回:「学ぶと学ばざるとによる差」―福澤諭吉(1835-1901)

天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず、と言へり。
福澤 諭吉(Yukichi Fukuzawa)
「天皇のまなざし」のもとで統治機構を築こうとした森は帝国大学を誕生させ、一方、福澤は「実学」を国民一人ひとりに身につけさせることから…

第6回:「教育の機会均等を」―南原繁(1889-1974)
理想は一人の青年の夢想ではなく、また単なる抽象的観念でもなく、われわれの生活を貫いて、いかなる日常の行動にも必ず現実の力となって働くものである。
南原 繁(Shigeru Nanbara)
戦後日本の教育改革、とりわけ現在の大学制度に大きな役割を果たしたのが、戦後初の東京大学総長となった南原繁で…
