平成30年を迎えてはや1ヶ月ですね。一年間の目標は定まりましたか?まだの方は前回の記事を参考にしてください。
年末年始は実家に帰省された方、自宅でゆっくり過ごされた方、お仕事をされていた方、それぞれだと思います。
私は実家へ帰省し、毎年恒例となっている初詣に行ってきました。
ニュースなどでも紹介されていましたが、今年も全国各地の有名な神社に多くの参拝客が訪れたようです。
(成田山新勝寺:初詣にぎわう 三が日の人出全国2位 – 毎日新聞)
目次
神社はコンビニよりも多い
宗教法人登録されている神社は全国に約8.1万社(※)あり、その数はコンビニよりも多いといわれています。また、宗教法人登録されていない神社を含めると10万社以上あるといわれています。
※文化庁作成『宗教関連統計に関する資料集(平成27年3月)』より
これほどまでに全国各地に存在し、普段何気なく見かける神社ですが、神社にはいくつか種類があるのをご存知でしょうか。
神社の種類
○○神宮は特別な神社?
まず、「社号」の違いです。社号とは「○○神宮」「○○神社」などのように、名称の最後に付けられるもので、6種類あります。
その中でも「神宮」は皇室の先祖を祀っている神社に付けられる社号で、「伊勢神宮」「明治神宮」「霧島神宮」などがあります。特に天照大神を祀っている伊勢神宮は、古来より特別な神社として敬われており、正式名称は単に『神宮』といいます。
(神社本庁)
そして、祀られる神による違いもありますので、いくつか例をご紹介します。
八幡神社・八幡宮
応神天皇をはじめとする八幡神を祀る神社です。元々は農業の神(諸説あります)でしたが、源頼朝が鎌倉幕府を開いた際には鶴岡八幡宮への信仰が高まり、武家の守護神として祀られるようになりました。神社の中では最も多く、全国に4万6百社あると言われていて、総本宮は大分県にある宇佐神宮です。
(宇佐神宮 HP)
昨年末に富岡八幡宮の事件が世間を騒がせましたが、ここも八幡宮ですね。
(富岡八幡宮事件 「地獄へ送る」 宮司の人事めぐり肉親同士で骨肉の争い – HUFFINGTONPOST)
稲荷神社・稲荷
宇迦之御魂神(ウカノミタマノカミ)を祀る神社です。もとは農業の神ですが、現在は商業や産業を守護する神とされ、ビルの屋上などにも祀られています。全国に3万社あると言われていて、伏見稲荷大社が総本宮です。朱色の鳥居と狐でもおなじみで、「おいなりさん」と親しまれていますね。
(伏見稲荷大社)
天神社・天満宮
学問の神様として信仰されている菅原道真公を祀っている神社です。太宰府天満宮は有名ですよね。
東照宮
日光東照宮に代表されるように、徳川家康を祀った神社です。
ご先祖様に思いを馳せる
他にも神社には多くの種類がありますので、初詣に行く際には、その神社のゆかりを調べてみても面白いかもしれません。神社のゆかりを知ることで、その地のご先祖様が何を大切にしてきたのかを垣間見ることができる気がします。
日本人は「無宗教」なのか?
日本人は古くから神社で様々な祭りや行事をおこなってきました。季節ごとのお祭りでは、五穀豊穣を願ったり、収穫への感謝の祈りを捧げてきました。また、人生の節目として、七五三、婚礼儀式、厄払いなどの行事を行い、健やかな成長や安寧、幸福を祈念してきました。
日本人は「無宗教」だと言われることもありますが、古来より平和や幸福を願う祈り、神様への感謝の祈りを捧げてきたということを思うと、信仰的な民族であると感じさせられます。
今年一年、進学する方、就職する方、厄年を迎える方、結婚する方、人それぞれの出来事が待っていると思いますが、皆様にとって福多き一年になることを祈念いたします。
(広報担当H)