北朝鮮のミサイル
北朝鮮が4月16日朝、東部のハムギョン(咸鏡)南道シンポ(新浦)付近から弾道ミサイル1発を発射しました。しかし、直後に爆発し、失敗したと見られ、アメリカ軍と韓国軍が情報の収集と分析を急いでいるそうです。
北朝鮮は4月5日にも、同じシンポ付近から日本海に向けて弾道ミサイル1発を発射しました。アメリカ国防総省の当局者は、射程が1000キロに達する中距離弾道ミサイル「スカッドER」だったと見られ、発射後まもなく制御不能に陥って発射は失敗した可能性が高いとしています。
北朝鮮がミサイル発射に失敗か 米韓両軍が分析急ぐ|NHKニュース
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170416/k10010950171000.html
いずれも成功とは言えないにしても、警戒すべき状況であることは間違いありません。
こうした北朝鮮の動きに対して、全国瞬時警報システム(Jアラート) が作動しなかったことや緊張感のない報道について一部物議が醸されているようです。
Jアラート→地下か頑丈な建物へ
Jアラートとは
津波警報、緊急地震速報、弾道ミサイル情報等といった対処に時間的余裕のない事態に関する緊急情報を、消防庁から人工衛星及び地上回線を用いて送信し、市区町村の同報系防災行政無線等を自動的に起動させることにより、住民に瞬時に伝達するシステムです。
国民保護 :: 総務省消防庁
http://www.fdma.go.jp/neuter/topics/fieldList2_1.html
聞いたことない方がほとんどだと思いますので、一度聞いてみてください。
※流す時は音量や周囲の環境に注意し、誤解を与えないようにしてください。
とても不気味な音ですね。
聞いた瞬間「!?」と気付くよう、不協和音になっているようです。
さて、この音を聞いた時、私達はどう対処したら良いのでしょうか?
テレビ、ラジオをON
Jアラートを聞いたらまずはテレビやラジオをつけましょう。
正しい情報が放送されるはずです。
今回のように失敗もありえるでしょうし、ミサイルは日本に着弾しそうだ、という可能性もあります。
正確な情報を知ることが大切です。
ミサイルが日本に着弾しそうだという場合はどうなるのでしょうか?
その場合、「屋内避難」の呼びかけが放送されます。
どこへ避難したら良いのでしょうか?
地下や頑丈な建物に避難
避難先の優先順位は以下の通りです。
- 地下、地下街
- 頑丈な建物(鉄筋コンクリートなど)
- 一般家屋
可能なら地下へ避難しましょう。
難しい場合はより頑丈な建物へ。
ただし、時間は数分しかありません。
あまり余裕がないことは知っておいてください。
窓から離れる
建物の中に逃げても安全とは言えません。
窓から熱線などが飛び込んでくるかも知れません。
カーテンを閉め、窓から離れましょう。
トイレやお風呂など、窓のない部屋で待機するのも有効です。
詳しくは「内閣官房 国民保護マニュアル」をご確認ください。
平和な日本を創りたい
平和ボケ?
私たちは、あまりに長く平和が続いたため、平穏が脅かされることに免疫がありません。
そのため、もっと議論しないといけないこと、もっと向き合わないといけないことから、距離を置きがちなのかもしれません。
しかし、そろそろ、私たちも変わらないといけないのではないのでしょうか。
平和を考えた先人たち
国立公文書館では、平成29年4月8日(土)〜5月7日(日)の間、春の特別展示会「誕生 日本国憲法」が開催されています。日本国憲法原本のほか、制定過程に作成された関係資料が展示されているそうです。
また展示会では、憲法の「産婆役」として知られ、憲法担当の国務大臣として帝国議会における答弁にあたった金森徳次郎が果たした役割にも注目し、国内外の力関係が複雑に絡み合う中で生み出された新憲法誕生までのあゆみが紹介されています。
(リンク|展示会情報:国立公文書館)
戦後のあらゆるしがらみの中で、一つのものを作り上げるのは簡単ではなかったはずですが、私たちの先輩たちは、日本を愛し、世界を愛する思いで、真剣に議論したのです。
国際情勢も、日本情勢も、大きな変化を迎えている今だからこそ、日本を愛し、世界を愛する思いで、議論する機会を持ってみてはいかがでしょうか?
日本国憲法の前文には、
「われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めてゐる国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思ふ。われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する。・・・
日本国民は、国家の名誉にかけ、全力をあげてこの崇高な理想と目的を達成することを誓ふ。」とあります。
日本国憲法は、時代に応じて変えるべき文言もあるかもしれませんが、日本を愛し、世界を愛すると誓った先人の決意は、今一度、想起したいものですね。
(広報担当N)