世界保健デー
4月7日は「世界保健デー」です。
WHOは1948年4月7日に第一回総会が開催され、設立されましたが、そのことを記念し、1950年以来、毎年4月7日が世界保健デーとして定められました。世界保健デーのテーマは毎年変わり、その時点において世界的に重要であり課題性のある健康に関する事項に焦点を当てて、関心を高め対策行動への契機とするために設定されます。
WHOの組織について|公益社団法人 日本WHO協会
http://www.japan-who.or.jp/commodity/themes.html
70年近い歴史をもっています。
健康は人生の基盤となるものですし、大切にしていきたいですね。
毎年テーマ設定がされているようです。
以下は過去5年間のテーマです。
2012年 ageing and health : good health adds life to years
「高齢化と健康 健康であってこその人生」
2013年 Control your blood pressure : control your life
「血圧管理の重要性:心臓疾患・脳卒中のリスクを減らそう」
2014年 Vector-born diseases : small bite, big threat
「節足動物が媒介する感染症から身を守ろう」
2015年 Food safety : How safe is your food?
「食品安全:あなたの食べものはどれくらい安全ですか?」
2016年 Diabetes
「糖尿病」WHOの組織について|公益社団法人 日本WHO協会
http://www.japan-who.or.jp/commodity/themes.html
うつ病
2017年のテーマは「うつ病」です。
WHOは、2017年の世界保健デー(4月7日)のテーマとスローガンを「うつ病:一緒に話そう」(Depression : Let’s talk )とすることを昨年10月10日の世界メンタルヘルスデーに合わせて発表しました。私は、日本にとっても極めて時宜に適った重要なテーマであると思います。
理事長メッセージ|公益社団法人 日本WHO協会
http://www.japan-who.or.jp/about/iintro.html
うつ病は誰でも陥る可能性のある障害で、世界で3.5億人もの人々が苦痛を抱えています。
心の痛みだけでなく、家族や友人との関係が壊れたり、仕事を失うことも少なくありません。
最悪のケースでは自ら命を絶ってしまうこともあります。
15年の世界の全自殺者は推計78万8千人で、死者全体の約1.5%を占め、特に15~29歳の若年層の死因で2番目となっている。WHOはうつ病が自殺の主要因になっていると分析した。
WHOは、うつ病は治療や予防が可能だとし、発症が疑われる場合は自分が苦しんでいることを信頼できる人に話すことが治療への第一歩だと促した。
うつ病患者、10年で18%増 早急な対策必要とWHO :日本経済新聞
http://www.nikkei.com/articl/DGXLASDG25H48_V20C17A2000000/
若者の死因の第2位は自殺、そして自殺の原因は「うつ病」ということですね。
自分自身はもちろん、家族や友人が「うつ病」になるかもしれませんし、もうなっているかもしれません。
「苦しんでいることを信頼できる人に話すことが治療への第一歩だ」とのことですが、なかなか信頼できる関係性を築くのも簡単ではないですよね。
私の友人が「うつ病」と診断されたことがあります。
ただ話を聞いてあげることしかできませんでしたが、友人にとっては助かったようです。
今では元気になってくれましたが、身近な病なのだなと実感した瞬間でした。
新年度がスタートした4月、信頼できる関係性を大切に、話を聞くところから始めて見たいと思います。
(広報担当K)