受賞者インタビュー3人目です。
今回は、「優秀賞」を受賞したK・Mさん(九州大学)です。
論文名:九州大学におけるカルト対策について
「優秀賞」の受賞、おめでとうございます。
ありがとうございます。
今回の結果を受けての率直な感想は?
ここまで高く評価されるとは思いませんでした。最初は驚きましたが、今は素直にうれしく思います。
論文の中で一番伝えたかった点は?
今回の論文では、自分が通う「九州大学」での「カルト対策」をテーマにしています。現在行われている「カルト対策」が、九州大学の目指すべき理想を実現する上で、本当に必要なのかどうかを論じた点が一番ポイントだと思います。
九州大学の目指す理想は、九州大学規則や教育憲章に書かれています。その中には、九州大学の宗教に対する姿勢も書かれており、九州大学は本来、宗教に対して寛容であることがわかります。しかし、実情はどうなのかというと、大学側は新入生オリエンテーションで弁護士を呼び、「宗教は本当に恐ろしい」という発言をさせるなど、決して宗教に対して寛容であるとは言えません。
このような状況は、本来の九州大学のあるべき姿とは違うのではないかと思います。
論文を書く中で感じたこと、学んだことは?
今の日本の風潮を見てみると、「信教の自由」が認められているとは言い難い状況です。特にマイノリティの宗教を信じる人にとっては、信じるものを失わざるを得ないような環境にあると思います。非常に悲しいことです。
また、論文を書く際に、九州大学の学則や教育憲章を熟読しました。こういう機会がなかったら読む機会はなかったと思います。
学則や教育憲章を読む中で、九州大学というのは、本当にすばらしい理念、理想を持った大学なのだということがわかりました。日本、世界を牽引していく人たちを輩出することのできる大学であり、本当に誇らしく思えました。
誇らしく思えるからこそ、九州大学が「カルト対策」を行うことによって、「信教の自由」を侵害してしまっていることが悲しくてなりません。愛すべき九州大学が、正しい大学の姿を取り戻してくれることを願います。
ありがとうございました。