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孤独を求めるのは権利ではなく、感性の貧しさ

time 2018/04/13

孤独を求めるのは権利ではなく、感性の貧しさ

この記事は後編です。

前回の記事をまだご覧になっていない方は先に読まれることをオススメします。

日本人は世界一孤独!?驚きのデータ

 

孤独は権利なのか?

前回のように、日本人が孤独であるといった内容を紹介すると、人とあまり関わらず、独りでいることのどこが悪いのかという反応が返ってきそうにも思います。現代の日本では、孤独でいることは個人の自由であり権利のように、それこそ場合によっては美徳のように捉えることがあるからです。面倒な人間関係で疲弊するよりも、付き合いを断って自分独りの世界で生きている方が楽しいという論調です。

もちろん、人として自立することは極めて重要でしょうし、必要に応じて意識的に独りの時間や空間を持つということ自体は有意義でしょう。しかし、この場合の孤独というのは、そういった一時的な意味ではなく、基本的に独りで生きようとする傾向です。その中でも、孤独になりたくないが残念ながらそうなっているという状態ではなく、日本で一定の支持を得ている自ら孤独を選択しているという状態について考えてみたいと思います。

日本独特の孤独という権利主張

筆者の知人のイギリス人に、家で独りで作業していると伝えると、独りで家にいると健康に悪いから外に行って誰かに会ってきた方がいいと勧めてきます。権利意識が日本より強烈に強いアメリカに住んでいるときも、孤独という権利の主張は見たことも感じたこともありませんでした。恐らく、統計の結果から見ても日本独特の文化から来る感性なのではないかというのが私の推論です。

人間関係に喜びを見いだせないから孤独を求める

確かに日本では周りに合わせること、人に迷惑をかけないことを強調する文化があります。それ故に治安や安全が保たれている側面があるのは周知の事実ですが、孤独を選択する背景には、形骸化した疲れる人間関係に喜びを見出せない部分もあるのかもしれません。人間関係に深い喜びがなく、逆に苦労や傷が多ければ、孤独を志向していくのは極めて自然です。

子育てにかかる3000万円は高い?安い?

先日、Twitter上でそういう日本を象徴する興味深いツイートを見つけました。

「日本で子供を一人産むと3000万円の負債という現実を知らなければいけない。貧乏人が手を出していい趣味ではない。」

という内容で、1万件を超えるリツイートやいいねを記録していました。そのツイートに対して、

「3000万円払っただけで子供という人生を長期的に充実させる出会いがある。それが分からないのは心が貧しい。」

というリプライもあり、こちらも多くのリツイートやいいねをもらっていました。

少子化対策の本質は感性

こういう内容を見ると、現在の日本の深刻な問題である人口問題に関して、少子化対策どれだけ策を練っても結局は感性の問題なのだと確認させられます。子供が好きで仕方のない夫婦ならば、どれだけ貧乏でも子供を産むでしょう

し、子供を授かることを喜びと感じられない夫婦ならばお金があっても子供を産まないでしょう。

国が保育所を整備していないとか、地域に若者の出会いの場が少ないとか、それが問題でないとは言いませんが、本質的には違うのではないかと思います。世界を見れば、日本では考えられないような高額なベビーシッター代を払いながらも子供を授かる人だっていくらでもいます。制度の問題は表面に過ぎません。

孤独を求める心は貧しい感性

話を「孤独」に戻しますが、これも感性によるところが大きいと感じます。コミュニティに関わるとか、SNSで積極的に交わるとか、そういうことはあまり本質ではなく、一人の人と信頼関係があり、助け合い、喜びを分かち合い、会いたいと思える関係を築き、そういう「一人の人」との関係を少しずつでも確実に増やしていく。そういう実感を積み重ねているか否かで人生は全く違う方向に行ってしまうのだと考えさせられます。

私の感性はどうですか?

あなたには、この人となら時間を忘れて過ごせるという人はいますか?

誰かと一緒にいないと寂しいと思いますか?

独りで生きていきたいと感じますか?

そういう感性は誰も客観的にみてはくれません。あなた自身の人生で身につけた感性がこの先を決めることになりそうです。もちろん、いくらでも修正はできるでしょうが…

自分自身がどういう感性を持っているのか、深く省みる意味で「独り」になってみるのも、たまにはいいのかもしれません。

(広報担当T)

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