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持続可能な私?21世紀の人材像

time 2017/10/02

持続可能な私?21世紀の人材像

ESG投資の広がり

ESG投資額が2,500兆円を超え、世界の投資額の4分の1に達したというニュースが、9月27日のクローズアップ現代で取り上げられていました。

利益率以外の投資理由

みなさんは「ESG投資」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?

ESGは環境(Environment)、社会(Social)、ガバナンス(Governance)の英語の頭文字を合わせた言葉です。投資するために企業の価値を測る材料として、これまではキャッシュフローや利益率などの定量的な財務情報が主に使われてきました。それに加え、非財務情報であるESG要素を考慮する投資を「ESG投資」といいます。ESGに関する要素はさまざまですが、例えば「E」は地球温暖化対策、「S」は女性従業員の活躍、「G」は取締役の構成などが挙げられます。

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ESG投資|年金積立金管理運用独立行政法人 , http://www.gpif.go.jp/operation/esg.html

つまり、ESGの観点から投資先を選定する場合、投資家は利益率だけでなく、その会社の倫理観や社会への貢献度合いを踏まえて選定することになります。

例えば、メーカーの原料輸入先で労働者酷使などの人権侵害が明らかになれば、投資家はそのメーカーを投資対象外にするということになります。

 

ESG投資の歴史

ESG投資の考え方の発端は1920年代にキリスト教会が宗教的価値観に反する企業を投資の対象外とすることから始まりました。これを社会的責任投資(SRI:Socially Responsible Investment)と呼びますが、当時は武器やアルコールを扱う企業が投資の対象外となったようです。

そして、2006年には国連がESG投資を推奨する責任投資原則(PRI:Principles for Responsible Investment)というものを提唱しました。このPRIへ署名する機関投資家が年々増え続け、それに伴い世界のESG額も増加していき、2012年には11兆3470億ドル、2014年に18兆2760億ドル、2016年では22兆8900億ドルまで達しています。

Copyright NHK (Japan Broadcasting Corporation) All rights reserved.

2500兆円超え!?世界で急拡大“ESG投資”とは – NHK クローズアップ現代+ , http://www.nhk.or.jp/gendai/articles/4039/index.html

 

日本では2015年に世界一の公的年金機関である年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)がPRIへ署名したことで、日本でのESG投資に拍車をかけました。

 

ESG投資の目的

ESG投資をする目的は大きく2つあります。

一つ目は、持続可能性のある企業に投資することで、リスクを低減し長期的なスパンでのリターンを得るため。

二つ目は、人権や環境に配慮した企業を応援することで社会貢献するためです。

ESG投資とSDGs

ESG投資は国連が2015年に採択したSDGs(持続可能な開発目標)とも関連してきます。

2030アジェンダ|国連広報センター , http://www.unic.or.jp/activities/economic_social_development/sustainable_development/2030agenda/

 

最近ではこのSDGsを事業活動に取り入れ、企業価値を持続的に向上させることに取り組んでいる民間企業も増えているようです。

GPIFが2017年に実施したアンケート調査によると、「SDGsへの取り組みを始めている」と回答した企業が24%、「SDGsへの取り組みを検討中」と答えた企業も21%を占めています。
ESG投資|年金積立金管理運用独立行政法人 , http://www.gpif.go.jp/operation/esg.html

また、投資家が持続可能性の期待できる企業に投資することで、企業におけるSDGsへの取り組みがさらに活発化していくことになります。

持続可能性というブランド

持続可能な組織

このように、投資家の企業に対する評価基準が、目に見える業績や、提供するモノ・サービスの質だけではなくなってきているということがわかります。企業や組織の倫理観や社会への貢献度まで含めて評価する意識が高まっている中で、単に表面だけを取り繕っている企業や組織は生き残っていくことができなくなるのではないでしょうか。

2015年に東芝が不正会計の不祥事により、歴代社長3人が辞任するという事態になったことは、皆さんも記憶に新しいと思います。東芝の経営理念の中には「人を大切にします」とありましたが、見事に株主や消費者、社員を裏切る結果となってしまいました。

どんな理想を掲げていても、どんなに良い製品を製造していても、その内実が伴っていなければ、いずれは持続できなくなってしまいます。逆に、しっかりとした倫理観をもって、小さなことにも真摯に対応していく組織であれば、すぐには結果が出なかったとしても、必ずその価値を認めてくれる人が出てくるはずです。

持続可能な私になる

このことは、私たち個人の次元でも同じことが言えると思います。

どんなに成果を上げる人でも、どんなにコミュニケーション能力が高い人でも、どんなに素晴らしく見える人であったとしても、それがもし、その場しのぎで表面的に取り繕ったものであるとしたら、必ず息切れしてしまいますし、いつかはボロが出てくるものです。

ですから、私たちは技術や知識を身に付けることも必要ですが、同時に、目に見えない部分、倫理観や価値観といった自らの内面を磨くことも非常に大切だと思います。無理して作った私は長続きしません。自然のままの私であっても、周りから認められるような人格を備えてこそ、持続可能な私になれるのではないでしょうか。

(総務担当:H)

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