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機内モードのススメ!言葉で伝えられない何か

time 2017/09/26

機内モードのススメ!言葉で伝えられない何か

会話orスマホ

皆さんは人と会話している時間とスマホでやり取りしている時間、どちらが長いでしょうか?

スマホのない時代を経験している人間として、ずいぶんコミュニケーションの在り方が変わってきたものだと考えさせられます。IT化が進んだ現在、人と会話している時間の方が長いと言い切れる人は昔に比べ随分減っているのかもしれません。

3人に1人!スマホなしでは過ごせない

MMD研究所の「2016年スマホ依存に関する調査」によると、自分が「スマホにかなり依存している」と答えたのは全体で20%弱ですが、スマホの接触時間が一日に3時間以上という人は全体の37%にも及び、スマホなしで一日過ごせないと答えた人も37%となっています。

これだけ現代人がスマホに依存している以上、当然直接的なコミュニケーションは減少してくると考えられます。

家族との会話が激減

シチズンホールディングスが1980年から5年おきに調査している「ビジネスマンの生活時間」によると、2015年の「家族との会話の時間」は1980年に比べて3時間半以上も減少しているようです。ビジネスマンがどんどん忙しくなっている結果なのかと思いきや、子供と過ごす時間はその35年間で40分ほど増加しているということです。

子供と過ごしているということは基本的には家族でいるということですから、家族でいる時間は増加しているが、家族との会話の時間が激減していると解釈できます。

会話減少の弊害

さて、会話の時間が少なくなり、スマホを通じたコミュニケーションが増えると一体どういう変化が訪れるのでしょうか。

非言語コミュニケーションが95%

ハーバード大学のジェラルド・ザルトマン教授によると、人間の認識というプロセスにおいて、自覚していて言語化できるのは5%に過ぎず、95%は自分の無意識のうちに感じていて言語化できないそうです。

我々が相手になぜなのかと問われたときに、その理由をうまく言語として伝えるのが難しく、何とか言葉にしたと思ったら、全然自分の思いと違った表現が出てきて残念に思うのもそのためです。

本来話すということは言語で正確に表せない感覚を、言語という象徴的な道具を使って表現しているに過ぎないのです。

LINEが生んだ誤解

そんな中で、言語だけのコミュニケーションの王道ともいえるのが、まさにメールやLINEなどを使ったやり取りです。

95%の部分が限りなく伝わりにくいこのコミュニケーションは、絵文字やスタンプを用いたとしても、言葉にできない感覚やイメージを伝えるのは極めて困難なため、誤解が生じやすくなります。

私はあるとき、部下からの提案に対して、LINEで「わかりました」とだけ答えました。すると、部下にはあっさりとしたニュアンスが強く伝わってしまったのか、私が納得しておらず、怒ってるように受け取られてしまい、その後の収拾をする必要が出てきました。実際は忙しくて素早く了承した旨を伝えたかっただけなのですが…。

会話の重要性

言語だけのコミュニケーションは簡単で楽ですが、相手の背後の事情や気持ちを理解するのがとても難しいため、深い相互理解よりも無難に取り繕うことを我々に促してきます。

その反面、直接の会話だと表情や声のトーンなど言語化できない感覚が相手に伝わり、95%の部分が相手に伝わりやすくなります。相手の言ってることが論理的にはよくわからないんだけれど、とにかく嬉しいことだけは雰囲気から伝わってくるという経験は誰にでもあるのではないでしょうか。

会話は人を育てる

NPO法人「場とつながりラボhome’s vi」の代表理事である嘉村賢州さんは、大学生時代に下宿の鍵をかけずに開放し、周囲の友人たちにもいつ誰を連れてきてもいいと伝えました。その結果多くの人が嘉村さんの下宿を訪れ、時には嘉村さんが帰ってきたら知らない人たちが語り合っていたことさえあったそうで、とにかく多くの人と直接語り合った経験が今に生きていると語っています。
「少年時代・ADDに気づくまで」NPO法人 場とつながりラボhome’s vi 代表理事 嘉村 賢州さん(前編) , http://lasstothedream.com/interview/kamura2017_1/#1000

直接腹を割って話す経験は、非言語的な内容を伝える・受け取る機会となり、結果として多様な価値観を理解することや自分にない感性を学ぶことになります。そうなれば、人と付き合い、理解し合うことの本質的な喜びを我々に教えてくれるはずです。

結果的に、スマホを触っているだけは決して積み重ならない人格の成長に結実するのではないでしょうか。

結局心に残るのは

最近では、小中学生のスマホ断ち合宿を主催する自治体もあるようですが、たまにはスマホを機内モードにして、少し不便でも身の回りの人と直接話してみてはいかがでしょうか。結局後で思い出に残るのは、機械ごしのやり取りではなく、喧嘩したこと、笑い合ったこと、感動を分かち合ったことなのですから。

(広報担当T)

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