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北の暴挙、世界平和実現のための第3の案とは?【後編】

time 2017/09/22

北の暴挙、世界平和実現のための第3の案とは?【後編】

前編に引き続き、後編をお届けします。

北の暴挙、世界平和実現のための第3の案とは?【前編】

 

続く北朝鮮の暴挙

核開発が進展

9月3日、北朝鮮の朝鮮中央テレビは「重大報道」として、「大陸間弾道ミサイル(ICBM)搭載のため、水爆実験に完全成功した」と発表しました。
北朝鮮で強い揺れ、「水爆実験に完全成功」と国営テレビ – BBCニュース , http://www.bbc.com/japanese/41139629

北朝鮮による核実験は、昨年9月9日の建国68周年に実施して以来、1年ぶり6回目。今回の爆発の威力は過去最大規模で、小野寺五典防衛相によると、「(核実験の推定出力について)70キロトンになると考えられる」とのことです。1945年に広島に投下された原爆は15キロトンで、今回の核実験はその4倍超の威力になります。

朝鮮中央通信は開発した核弾頭について、電子機器をまひさせる電磁パルス(EMP)攻撃も可能な多機能弾頭であると伝えています。

◇北朝鮮の核実験
2006年10月 9日 1回目の核実験。プルトニウム型
2009年 5月25日 2回目。プルトニウム型
2013年 2月12日 3回目。小型化成功と主張
2016年 1月 6日 4回目。水爆成功と主張
2016年 9月 9日 5回目。核弾頭爆発実験成功と主張
2017年 9月 3日 6回目。ICBM弾頭部に装着する水爆実験成功と発表。

北朝鮮、6回目核実験=「ICBM用水爆」成功と発表-過去最大の爆発規模:時事ドットコム  , https://www.jiji.com/jc/article?k=2017090300253&g=prk

9月12日、アメリカの研究機関は北朝鮮の核実験場の新たな衛星写真を公開し、次の核実験に向けた作業に移った可能性があると分析しています。
アメリカが北朝鮮の新たな衛星写真を公開 次の核実験に作業移行の可能性 – ライブドアニュース , http://news.livedoor.com/article/detail/13606387/

原子力潜水艦の脅威

昨年から北朝鮮は原子力潜水艦を建造している可能性があると言われていましたが、それも確実のようです。原子力潜水艦は、酸素補充のため海面に浮上する必要がある通常動力型の潜水艦と違って、長時間の連続潜航が可能で、より広い外洋での運用に向いているとされています。

また、潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)の脅威も明らかになっています。日本海にとどまらず、太平洋まで潜航すれば、米国にとっても深刻な脅威となるそうです。
【久保田るり子の朝鮮半島ウオッチ】金正恩氏が着々と戦略型原子力潜水艦を建造していた!? 新浦港に専用施設も 韓国「悪夢だ…」 – 産経ニュース , http://www.sankei.com/premium/news/160806/prm1608060011-n1.html
北朝鮮、密かに原潜建造 – 世界日報 , http://www.worldtimes.co.jp/wtsekai/wp-content/mdata/members/honshi/2017/09/170914/01men/0913ueda.html

国連の経済制裁決議

話は前後しますが、今月11日、6回目の核実験を受けて、国連安全保障理事会は、北朝鮮への原油・石油精製品輸出に上限を設ける対北朝鮮制裁決議を全会一致で採択したそうです。米国によると同決議により北朝鮮の輸出は90%減少する見通しで、北朝鮮は繊維輸出禁止で年間約7億2600万ドル(約794億円)の収入を失う見込みです。(国連安保理:北朝鮮制裁決議を全会一致で採択-石油禁輸は見送り – bloomberg , https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2017-09-11/OW4ZDB6KLVRG01

国連としては北朝鮮に対して可能な限りの圧力をかけ、交渉のテーブルに引っ張りだしたいのだと思います。

なぜ北朝鮮の暴挙は続くのか?

北朝鮮の思惑

こうした経済的制裁措置の後、北朝鮮からは二発目のミサイルまで発射されてしまいました。本当にこの北朝鮮を止められるのかという一抹の不安はぬぐえません。ただ、北朝鮮も米国に勝てるとは思っていないはずです。米国との交渉を優位的に進め、北朝鮮主導の南北統一を実現し、中国やロシアと共に共産主義世界の実現を目論んでいると考えられます。

ちなみに、朝鮮半島がどのように統一を果たすかによって、日本の命運が分けられるといっても過言ではありません。

日本にとって最悪のシナリオとは

拓殖大学海外事情研究所所長の川上高司氏によると、「米朝が国交を回復すれば、韓国も北朝鮮も接近して南北対話が進む。そこで統一の話が一気に進む。中国もそれを強力に後押しする。最悪のシナリオは、中国の影響力の下で核を持った半日の統一朝鮮が生まれることだ。休戦協定がなくなるので、国連軍は解体され、在韓米軍も撤退する。」とのことです。(『Sunday 世界日報』平成29年9月17日)

このような事態となれば、日本は非常に不穏な状況に置かれるでしょう。いずれにせよ、北朝鮮は自らの覇権を維持、拡大するためには手段を選ばないというのが専門家の見解です。

3つの選択肢

私たちには3つの選択肢があると思います。

第1|経済的制裁措置

1つ目は、経済的制裁措置です。

国際社会は、北朝鮮の横暴を絶対に許さないという姿勢を崩すべきではありません。すでに、和解・交渉の段階は過ぎています。これだけ国際社会から非難されながらも、どの国もできないような核実験を繰り返している北朝鮮。いずれ強大国と肩を並べるほどの技術を身につける可能性があります。実際、今月のミサイル発射では、米国領グアムまでの飛距離があることを証明しました。

今ここで制裁の手を緩めてしまえば国際社会としての秩序が不安定になり、いわゆる「下克上」を狙う国や、この混乱に乗じて事を起こそうとするテロ組織を刺激してしまいます。

第2|武力行使

2つ目は、武力行使です。

北朝鮮のミサイル発射後、日本・米国・韓国は北朝鮮への攻撃、あるいはミサイル迎撃を見越した軍事訓練を実施し、ほぼ直接的な威嚇を行っています。北朝鮮は国内において独裁政権を維持しようと、気が休まるときがありません。なにかの拍子に暴発しないとも限らない状況です。様々な要因がかみ合って、世界を巻き込む戦争にもなりかねません。

いたずらに不安を煽ってはいけませんが、戦争という可能性は決して無視できません。しっかりと日米韓の同盟を強化すると同時に、日本は9条改正もさることながら、国防を着実に進めていかなければなりません。

ただし、武力行使という選択は最終手段であり、可能な限り避けるべきであることには間違いありません。

第3|情報公開

3つ目は、何でしょうか。「情報公開」の気運醸成です。

なんのことかと思われるかもしれません。上述のとおり、北朝鮮の目的は北朝鮮ベースの南北統一、すなわち主体思想・共産主義に基づく統一です。

今後、北朝鮮は挑発を続けるでしょう。そして、最終的には米国、そして韓国に対して、なんらかの交換条件を出すと考えられます。突然南北統一を要求することはないかもしれませんが、甘い言葉を使いながら、「それくらいなら仕方ない」と思わせる妥協案の中に、北朝鮮の思い通りになるような項目を巧妙に滑り込ませてくるかもしれません。

北朝鮮のゴールが北朝鮮主導の朝鮮半島統一であるならば、どんなに切迫した交渉となったとしても、決して妥協すべきではありません。

仮に北朝鮮側から交換条件が提示された際には、北朝鮮側に何を要求しなければならないのでしょうか?

東西ドイツの例|「情報公開」というキー

それは、北朝鮮内部の「情報公開」です。

参考に東西ドイツ統一の流れを見てみましょう。

1985年にソ連共産党書記長に就任したゴルバチョフはペレストロイカ(立て直し)とグラスノスチ(情報公開)をスローガンとする国内改革を実施し、それは東欧世界に波及した。1989年夏、先んじて複数政党制を導入したハンガリーは、オーストリアとの国境を開放。すると、東ドイツの体制に愛想をつかした市民が、ハンガリーとオーストリアを経由して西側へ逃れ始めた。その他のルートを含め、1989年の1年間に6万人もの市民が、西側へ脱出した。

1989年10月9日、ライプツィヒでのデモ行進をきっかけに、民主化運動は東ドイツ全域に広がり、その波を抑えきれないと判断したドイツ社会主義統一党(SED)の指導部はベルリンの壁を開放した。その映像が衛星放送を通じて全世界に流されたのである。

10月3日は統一記念日 – 東西ドイツ統一までの流れをおさらい – ドイツ生活情報満載!ドイツニュースダイジェスト , http://www.newsdigest.de/newsde/news/featured/4509-938.html

ポイントは、最初の「情報公開」と、市民の主体的な意思による動きだと思います。東西ドイツの統一をこれで網羅しているとは思いませんが、非常に重要なポイントだと言えます。

北朝鮮の「情報公開」

朝鮮半島も同じように、まずは共産主義下で苦しむ北朝鮮の国民の状況を全世界に公開しなければなりません。これまで北朝鮮の悲惨な人権侵害は、国際機関や脱北した市民によって発言されてきました。今後はより大々的に、北朝鮮の悪政を白日のもとにさらさなければなりません。

さらに重要なことは、北朝鮮の国民に情報提供することです。そうでなければ、北朝鮮の国民が主体的な判断をできないからです。

私たちにできること

では、今私たちにできることは何でしょうか。

国連総会でのトランプ大統領の発言

9月19日、国連総会で、トランプ米大統領は、以下のような発言をしました。

「(前略)北朝鮮の腐敗した体制に対して、軽蔑を表明した国々はいない。その結果として、何百万人もの北朝鮮の人々の飢餓死、無数の刑務所での懲役、拷問、殺害、抑圧が起こりました。(中略)独裁者の兄弟が国際空港で禁止された神経薬を使って暗殺されたのを見ました。私たちは、日本の浜辺から13歳の可愛い日本人の女の子を拉致し、彼女を北朝鮮のスパイのための語学教師として奴隷にしたことを知っている。(中略)ロケットマンは自分自身と体制維持のために自殺行為をしようとしている。」

トランプ大統領の国連演説(日本語字幕) , https://www.youtube.com/watch?v=ylTmRJDH-tY

https://www.youtube.com/watch?v=ylTmRJDH-tY

トランプ米大統領は金正恩委員長のことをロケットマンと呼んでいます。内容は北朝鮮を辛辣に批判し、国連による取り組みの重要性を強調するものでした。北朝鮮の国民がどのような状態にさらされているのかを指摘しながら、自国のみならず、他国の国民の人権を侵害する政権であることを強調しています。

このスピーチについて、賛否両論あるようですが、北朝鮮の内外の状況を国連という公的な場ではっきり問題視したことは重要なことです。

北朝鮮の現政権がどれほど人権侵害を行っているかを大々的に発信しなければなりませんし、北朝鮮に「情報公開」を要求し、国民に対する「知る権利」を保障させなければなりません。しかし、こうした動きはトランプ米大統領だけではなく、世界中の一人ひとりが問題意識を持ち、発信しなければ実現は難しいと思います。

私たちにもできるSNS発信

トランプ米大統領ほどの影響力をもたずとも、私たちにはSNSをはじめとした様々な情報発信手段があります。「北朝鮮は『情報公開』をすべきだし、北朝鮮の国民には『知る権利』などの基本的人権が保障されなければならない」という雰囲気をつくることができれば、政府や国連も有効策を講じることができると思います。民間による情報発信も世界情勢を変えていく力があります。

こうした国際社会による「情報戦」によって、「北朝鮮は『情報公開』すべきだ」という気運を醸成することができれば、東西ドイツが統一された時のように平和的統一を実現できるかもしれません。

北朝鮮の金正恩委員長は、上述したトランプ米大統領のスピーチを受けて、一触即発の状況にあると牽制したそうです。予断を許さない状況ですが、この北朝鮮問題を正しく解決することができれば、朝鮮半島のみならず、世界の平和に繋がる可能性をも秘めているのではないでしょうか。

一人ひとりが、今できることから始めていきましょう。

 

(広報担当N)

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