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7・16 千葉大学オープン講座に参加しました

time 2011/07/28




7月16日に千葉大学で行われたオープン講座「カルト勧誘問題と学生支援」に関東圏のCARPメンバーと共に参加してきました。

オープン講座の参加者は50名程で、CARPからは22名が参加しました。

この講座は宮野モモ子教授の授業「現代学生の問題」の最終授業でもありましたが、千葉大学の学生の参加はそれほど多くなく、開始時はほとんどいませんでした。「授業を本来の水曜日から土曜日に移動したため、授業が重なって出られなかった人も多いようだ」と宮野モモ子教授が最後コメントしていました。

また、恵泉女学園大学の川島堅二教授や「やや日刊カルト新聞」記者のエイト氏が参加していました。

 

講演者は北海道大学教授の桜井義秀氏と大阪大学招聘教員の瓜生崇氏で、それぞれ1時間半の持ち時間で講演・質疑を行いました。質疑応答では桜井教授に千葉大学原研代表とCARPスタッフが、瓜生氏に千葉大学原研代表がそれぞれ質問しました。

 

以下に講演の要旨をまとめます。

・ 桜井義秀教授 「カルト問題と公共性」

 

カルトの定義から問題点、大学においてのカルト対応と非常に論理的であり緻密に練られた講演だった。カルトの定義について話す時には「『カルト』という言葉がラベリング・レッテル張りだと言われることもあり、その反論は正しいが社会に対する注意喚起のためにあえてこの言葉を使っている」と話し、カルト団体の権利は認めながらも社会に対する関わりをみて問題であるから対処をするというスタンスで論理を展開している。

講演の中では統一教会の名前を隠しての勧誘や「霊感商法」などを指摘し、「社会的に問題のある団体」としてオウムや摂理と並列して扱ったが、肝心の大学に関わる部分ではオウム・摂理での事件のみを出して説明していた。

 

結論として「カルトと関わることで学習環境や修学上での不利益を被る可能性があり、これを見逃すのは大学の責任放棄である」「大学は最後の教育機関であり、カルトに対する注意は市民の倫理として必要なものであるから教えなければならない。カルト対策は大学の社会的責任である」とまとめた。

 

質疑応答では千葉大学原研代表が千葉大学の二世に対するアカハラについてどう思うかと事例を紹介したが、桜井教授は「大学において統一教会員だからという理由で迫害があってはならない。何か大学から対応があるならあなたたちの活動の故ではないか」と話しながらも「個々の事例を把握しないと判断できないが、今はそのための場ではないから遠慮する。今の段階ではなんとも言えない」と返答した。

 

また、CARPスタッフが「講演の中でのデータは過去の物ばかりで現在のものではない。現在の姿を見ずに判断し、批判するのは学術的にどうなのか」と質問したが、櫻井は「過去の行為に対してどう見つめているかを明らかにしていないのが問題」「私の著作は日本学術振興会から助成金も受けており、学術的に認められている」と返した。

 

 

・ 瓜生崇氏「大学におけるカルトの勧誘と信者の思い」

 

前半は親鸞会脱会者である瓜生氏が在籍当時の勧誘方法やターゲット・活動などを紹介し、寸劇を行いながら親鸞会の問題点を挙げていった。例として「新入生の授業履修を作成してあげてその人のスケジュールを完全に把握し、細かくケアする」「2月中に不動産屋をまわって空き部屋をチェックし、4月は埋まっている部屋だけを訪問して勧誘する」などを挙げていた。

後半は瓜生氏が脱会に至った経緯を話しながら、「カルトにいたときの人生が嘘であり、今の人生が正しいなんて、そんなことがあるはずがない」「カルトだから自分の頭で考えられなんてことはない」『カルトからの生還』という言葉は嫌いだ。カルト信者だって彼らの人生を生きているし考えている。」と脱会者の立場から思いを語った。

親鸞会会長のスキャンダルから必死に悩んできたこと、自分の人生が間違ってなかったと思いたいという思いが強烈に伝わってくる話だった。瓜生氏の「見せたくない負の部分」をさらけ出している分、観衆に対して強烈なインパクトを与える話であった。

最後は「『間違いのない事実』なんてない。信念によって信じているだけだ」「自分が当たり前だと思っていることを徹底的に疑え」と結んだが、瓜生氏は「CARPには非常にシンパシーを感じる」とも言っており、CARPメンバーに対して訴えていたように見える。

質疑の時間では千葉大学原研代表が「拉致監禁に関してどう思うか」と質問したが、瓜生氏は「講義の内容とは関係がないし、この場で話すつもりはない」と返した。

 

 

千葉大学ではいわゆる「カルト対策」が非常に熱心に行われている大学です。

6月16日にも「元原理研メンバーと話そう」というテーマで元CARPメンバーの村上一典氏を招いて講演会が行われました。

同講演会には千葉大学のCARPメンバーが3名ほど参加し、講演の後の質問で村上氏が拉致監禁され脱会していたことが判明したと千葉CARPのブログに掲載されています。【話しちゃいました(笑):千葉CARP公式Blog

 

また、以前報告したように、6月25日にキャンパスプラザ京都で日本脱カルト協会公開講座が行われました。

こちらのテーマは「カルト問題から見た大学の役割~対策から教育へ」でしたが、統一教会信者を保護説得(拉致監禁)してきた高山正治牧師が講演するということで統一教会側が講演に反対するデモを行っています。【高山正治牧師に抗議活動 :統一教会公式ホームページ

同講座にもCARPからも多くの学生やスタッフが参加しました。

 

そして、今回の千葉大学での公開講座です。

 

この公開講座では千葉大学の原研代表が千葉大学の二世に対するアカハラについてどう思うかと事例を紹介したところ、櫻井教授は「大学において統一教会員だからという理由で迫害があってはならない。何か大学から対応があるならあなたたちの活動の故ではないか」と答えていましたが、櫻井教授はあまり事実を知らないと思われます。

 

千葉大学では学生が統一教会またはCARPに関わっているということが判明すると学生が呼び出しを受けると多くの報告が寄せられています。

 

しかも一般学生への対応と親が統一教会の信仰を持つ二世学生への対応は、全く違います。

一般学生に対しては大学から親へ連絡が行き、脱会するように指導されますが、二世に関しては信仰を持つ親には連絡が行かず、二世本人が呼び出され棄教するように指導されます。

 

すなわち、一般学生に対しては親子問題として扱い、対処を行いますが、二世学生に対しては親子を分断して対処を行っているのです。

 

櫻井教授、瓜生氏のお二人はこのような千葉大学で行われていることをすべて理解して講演されていたのでしょうか?

 

このような特定の信仰をもつ学生たちに対して行われる一連の対処は行き過ぎたものであり、アカデミック・ハラスメントであるとも感じます。

少なくともCARPの学生たちが傷つき、居心地の悪さを感じているのは事実です。

 

全ての学生が安心して学生生活を過ごすことができる日が一日も早く来ることを祈っています。

 

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